九州大学 論理と計算研究室 関係計算の形式化を用いた数学とソフトウェア検証のための理論構築

九州大学 論理と計算研究室 関係計算の形式化を用いた数学とソフトウェア検証のための理論構築

Introduction

Yoshihiro Mizoguchi was born in Fukuoka on June 20, 1960. He received B.S. in 1983, the M.S. 1985 in Mathematics and the Dr. Sci. in 1992 in Information Systems from Kyushu University. Presently, he is a professor of Institute of Mathematics for Industry, Kyushu University at Fukuoka. His research interests are theoretical aspects in computer science, including logic of programming language, cellular automata, computer graphics, category theories and network securities.

Cf. Research Information (Kyushu Uiversity, JAPAN)

研究の背景

計算について論理的・数学的に考察する研究を行っています。1930年代 Alan Turingは「チューリング機械」と呼ばれる形式的な計算モデルを構成し、計算可能性、万能性に関する計算理論の礎を築きました。数の計算の実現に計算モデルのテープ上に記述された文字列が重要な役割を果たしました。計算モデル「有限オートマトン」の研究では1950年代に入り文字列集合の認識機械としての考察が始まり言語との重要な関係が導かれました。

その後、形式言語の研究は「自然言語の機械翻訳」「文献データベース」「人工知能」などの研究へと発展しています。数学(代数学)は「群」「環」「体」などの一種の集合上の演算を持つ代数系を対象とします。代数系はモナドと呼ばれる圏の間の関手たちにより多種の集合間の関数を演算として持つ系に一般化されます。多種代数系は「スタック」「木」「グラフ」などのプログラミングに必要なデータ構造を含みますので、多種代数系やモナドの研究成果は計算の性質を考察するための強力な武器になります。

近年の計算機の発展と普及により、社会システムは計算機(プログラム)にますます依存して来ています。システムに要求される仕様プログラムで実現し計算機で実行します。 プログラムが仕様を正しく実現していることは、数理論理学において証明定理を正しく導いていることに対応します。論理的に誤りがないプログラムのための仕様記述、開発、検証の技術は形式手法と呼ばれます。証券取引、交通網、航空宇宙工学、マイクロプロセッサなどプログラムの誤りにより多大な損失が生じるシステムに形式手法は活用されています。

最近は論理的・数学的な考察そのものにも計算機が利用され、形式手法のための数学理論の構築と実現がますます重要になっています。数の取り扱いのための文字列の研究のように、計算に必要な数学概念の計算モデルの研究を続けています。最近では、デジタル映像分野における計算のための新しい計算モデルも模索しています。

お知らせ

自動車技術会2024年春季大会@パシフィコ横浜
自動車制御における産学連携と人材育成(OS)
第26回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ@新潟コンベンションセンター
PPL2024
第28回 情報・統計科学シンポジウム@九州大学伊都キャンパス
BICシンポジウム
The 19th Theorem Proving and Proovers meeting@東京工業大学大岡山キャンパス
TPP2023
SICE2023で産学連携πMaP企画が開催されました (2023年9月8日@三重大学)
New Encounters in Spatial Intelligence, Intelligent Mobility and Mathematics Part-1 / Part-2
Exploring GPT’s Influence on Natural Science and Mathemati 講演
証明支援系およびMathematica の利用について
(2023年5月17日 理化学研究所(和光)iTHEMS (ハイブリッド))
九州大学キャンパスウォーク
福岡県朝倉市立秋月中学校中学生の スパコンITO見学, 若手数学研究者との座談会など.
数学・数理科学専攻若手研究者のための異分野・異業種研究交流会2022
日本数学会・日本応用数理学会・統計関連学会連合(オンライン開催)
教育シンポジウム「数理・データサイエンス教育の発信と波及II」講演
九州大学数理・データサイエンス教育研究センターの活動について
日本数学会2022年度秋季総合分科会 (2022年9月13日(火) 北海道大学)
KYUSHU UNIVERSITY VISION 2030 キックオフシンポジウム
データ駆動イノベーション推進本部とは
(2022年9月9日(金) ハイブリッド) [動画]
SICE2022でSICE-JSAE-PostAIMaP企画を開催しました.
SICE-JSAE-PAIMap Advanced Automotive Control and Mathematics
計測自動制御学会2022年年会 (2022年9月8日(金) ハイブリッド) [Lunchon Session]
数学界・経団連「第5回数理活用産学連携イニシアティブ」が, 経団連会館にて開催されました.
2022年度第1回論理と計算セミナーを開催します.
Logic and Computation Seminar (2022年7月15日(金) ハイブリッド)
大学院マス・フォア・イノベーション連係学府設置記念式典・シンポジウムを開催しました.
連係学府設置記念式典・シンポジウム (2022年6月28日(火) ハイブリッド) [動画]
自動車技術会でOS(自動車制御とモデル部門委員会)を開催しました.
57.「自動車制御とモデリング-新しい課題と新しいアプローチ-」
JSAE 2022年春季大会学術講演会
Alex Davies(Deep Mind社)氏講演 (YouTube公開)
Advancing mathematics by guiding human intuition with AI (トリニティ・イン・ジャパン企画) (Natureハイライト)
論理と計算セミナーを開催しました.
Brotherston's Conjecture: Equivalence of Inductive Definitions and Cyclic Proofs (龍田真(国立情報学研究所))
SICE2021でチュートリアルセッションを開催しました (2021年9月8日オンライン)
SICE-JSAE-AIMaP Advanced Automotive Control and Mathematics (AIMaP HP)
The 9th International Symposium on Symbolic Computation in Software Science -- In the era of Computational and Artificial Intelligence -- (SCSS2021 9/8-9/10) が開催しました.
CEDEC2021チュートリアル案内 (2021年8月24日オンライン).
ゲームプログラマのための数学の歩き方・クォータニオンとリー群編
ゲームプログラマのための数学の歩き方・デュアルクォータニオン編
第31回ALGI(代数, 論理, 幾何と情報科学研究集会) (9/3(木)-4(金)) が, ZOOMによりオンライン開催されました.
「マス・フォア・イノベーション卓越大学院」が文部科学省卓越大学院プログラムに採択されました. (IMI HP News)
The 9th International Symposium on Symbolic Computation in Software Science (SCSS2020)は延期(期日未定)となりました。
開講案内:モデル理論:普遍代数理論と一階述語論理(5/7 16:00開始)を掲示しました.
ホームページをリニューアルしました。
Software in Mathematics Demonstration Track in Hakata Workshop 2020が開催されました。
マス・フォア・インダストリ研究 No.17が発行されました。
代数・論理・幾何と情報科学 - 理論から実世界への展開
2020 Taipei International Conference on Combinatoricsは中止となりました。
第24回 情報・統計科学シンポジウムが開催されました。
高校生課題研究(数学・情報)ポスター発表会 @ 九州大学2018が開催されました。
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