シラバス
「位相幾何学I」
(2002年4月〜2002年9月)
授業の概要:多様体間の微分可能写像は一般に特異点と呼ばれる、振る舞いが他と異なる点を持つ。こうした特異点は一般に扱いにくいが、一方で写像や多様体の本質的な性質を反映していることが知られている。本講義では、そうした写像の特異点と、多様体や結び目の微分位相幾何学的構造との関係について、最近の結果も交えながら解説してゆく。また、今後の研究課題についても触れる。
授業の進め方: 通常の講義形式で行う。
教科書及び参考図書:
泉屋周一,佐野貴志,佐伯修,佐久間一浩著「幾何学と特異点」共立出版,2001年
成績評価の方法:おもにレポートによる。
履修者への要望等:多様体論の基本的な事柄を習得していることが望ましい。