この世をばわが世とぞ思ふ望月の双だふなつに分かるるがごと
[現代数学語超訳:満月のように見える3次元開球体(3次元球面という説も)は、ドーナツ二つに分けられ る。この世(=3次元ユークリッド空間)は3次元開球体と同相であるから、同じようにドーナツ二つだと考えられる。ドーナツは実際に手にもってみることや 味わうことができる。このように、3次元ユークリッド空間やその中にある結び目なども、自分の手のなかにあるように思えることだなあ。]
村上斉、小竹義朗ほか「トポロジー万華鏡I」朝倉書店(1996)より抜粋
(ちなみに、この本には距離空間のことも書いてあります。数学的な本というよりは読み物的な本ですので、気軽に読める良い本です。)