自動車業界におけるIT・数理科学技術の活用 ― 豊かな社会を創り出すイノベーションを目指して ―
このワークショップでは自動車業界との産学連携に関連する講演を通じて, IT・数理科学技術の現状, 既に自動車業界で利活用されているIT・数理科学技術の現状や問題点を共有し, さらに, 文部科学省とJSTが実施している戦略的創造研究推進事業(CREST)及びセンター・オブ・ イノベーション(COI)事業において自動車業界と取り組んでいる事例を通じて, 新たな産 学連携のマッチングを創生することを目的としています.
2015年12月11日 金曜日 13:00 ~ 17:30
富士ソフト アキバプラザ セミナールーム6階 セミナールーム3
住所 : 〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3
主催
共催
ご不明な点がありましたら, 脇(waki@imi.kyushu-u.ac.jp)までご連絡ください
大規模な観測データを用いて、運転行動を理解する研究を紹介する。我々の立場は、デジタル信号の生成過程を理解しつつ、確率的アプローチ、すなわち異なるデータ間の因果関係を観測データの同時確率分布に立脚して理解するところにある。講演では、このような考え方で、運転の予測のような動的なシステムの解析や、ドライバのイライラのような心的変化の検出が実現できることを示す。さらに、現在社会的に注目が集まっている自動運転との関係において、自動システムへの過信の問題や、今後大量に収集されるであろう自然な環境下での運転データの蓄積活用など、名古屋大学COIプロジェクトや、国プロの動向を踏まえ、今後の研究について展望する。
広島大学COI拠点(精神的価値が成長する感性イノベーション拠点)では、「モノ」と「こころ」が調和する「こころ豊かな社会」の実現を目指し、最新の脳科学を用いて、人と人、人とモノを、感性(こころ)で繋ぐBrain Emotion Interface(BEI)の開発を行っています。本講演では、計算解析技術の視点で本COI拠点を紹介させて頂きます。また、これに加えて、COIで開発した技術を自動車に実装する上でも重要となる、自動車メーカーにおける計算解析技術についてもご紹介致します。
近年はあらゆるモノがネットワークに接続される情報社会となりつつある.自 動車もコネクテッドカーとしてネット ワークに接続されその情報は交通問題の 解決に利用されている.九州大学COIではそれら交通やエネルギーなどの社会 データを横断的に活用する統合ICTプ ラット フォームとして都市OSを構築して いる.ここでは都市OSの構想と現在の取り組みについて紹介する.
混合整数計画法を用いた自動車の省燃費運転のための予測制御と,混合整数計画法を用いた衝突回避のための制御手法を説明する.省燃費運転制御は,ITS情報を利用し信号機情報に基づいて自動車の省燃費走行を実現する.計算機シミュレーションで,提案手法により信号機情報を用いない場合に比べて省燃費化できることを示す.一方,衝突回避では,ドライバの邪魔にならない運転支援を,自動車の状況に応じて行う制御方法を提案する.
マツダでは「マツダ車をご購入いただいたすべてのお客さまに『走る歓び』と『優れた環境・安全性能』を提供する」 というビジョンを掲げ車づくりをすすめています。 今回はアクセルペダルを踏んで得られる加速感 Performance Feel という部分にフォーカスして、走る歓びを具現化していく モデルベース開発の取組みをご紹介します。 あわせて今後の数理的な課題についても述べていきます。
北九州における超小型自動運転のニーズとその実用開発の取り組みを紹介する。北九州は高齢化が政令指定都市の中で最も高齢化が進んでいる。高齢者のために利用可能な小型電気自動車を用いた自動運転システムについて研究開発している。安価なセンサのみを用いたエコ自動運転システムの構築を行っている。COMSを用いた自動運転試験車両の構成、制御システム、自動車学校での走行試験結果等について説明する。実用車両化の開発計画についても紹介する。
1.弊社のご紹介(自動車関連を中心として)
2.数理理論の意外なビジネス利用例(産学連携の役割分担)
3.将来の展望
人や自動車等のモビリティに関する数理モデルの進歩や計算基盤の整備によって、大量のセンサーデータを活用した新しいサービスの集合体(都市OS)の開発が進められています。単なる経路探索や渋滞予測だけでなく、都市全体での交通流の最適化や緊急事態に対するリアルタイムの対応策などの最新の研究を紹介します。
九州大学マス・フォア・インダストリ研究所短期共同研究の一つに, 自動車エンジンに対する境界モデリングをテーマとして, 学術界と産業界との共同研究を行っている. 本講演ではその一端を紹介する.