講義を終えて

「教養ゼミ」

(2001年4月〜2001年7月)


本教養ゼミでは,テキストとして,ラスロウ・ロバース他著『入門 組合せ論』(共立出版,1985年)を用いて,集合論の基礎を学習してゆく予定であった.しかし,学生諸君から,数学の他の講義に関する質問を毎回受け付けているうちに,いつの間にか,そうした質問とそれに対する解答と解説でゼミが終始する結果となってしまった.以下が各回の主な内容である.

教養ゼミは本来,学生が主体となって発表を行ないながら進めてゆくものであるとは思うが,今回はそうした発表は特にしてもらうことはせず,質問自体を黒板を使って説明してもらう程度にとどめた.すると,私が予想した以上に学生側から多くの質問が活発に出され,かえってゼミが活性化したように思う.私が話している時間が多少長くなってしまったきらいはあるが,解析や線形代数で学んでいることの背景や意味を説明することによって,今そうした講義で勉強していることは実はどういうことなのか,少しでもわかってもらえたのであれば幸いである.

ゼミの最終回に,一人一人に感想を表明してもらったが,数学の他の講義の理解の助けになって良かったという声が多かった.また,これは私自身まったく予想していなかったのだが,人数が少ないので,先生や友達の説明の声が良く聞こえるし,黒板も見やすい,というものがあった.また,これは私の担当したゼミに限らないことであると思うが,ゼミの雰囲気が良く,友達作りに役に立ったという声もあった.なお,朝の1コマ目にゼミがあることに関しては,否定的意見が多かった.また,もっと各学生に対して声をかけて欲しかったという感想もあった.反省したいと思う.

なお,今回のゼミのメンバーの8人の学生諸君は,遅刻や欠席もほとんどなく,ゼミ中に活発に質問をしたり議論をしてくれたりして,かなり熱心にゼミに取り組んでくれた.これからは教養ゼミのような講義は4年生までないけれども,今後もその調子で,積極的に数学に取り組んで行って欲しいと思う.


佐伯修の教育活動